About
雑種の女の子、体重12.5kg(中型犬)
年齢:推定4歳(2017年生まれ)
性別:女の子
犬種:雑種
体重:12.5kg
保護された時期:2018/3頃 鉾田70ワンのボランティアさんにより保護
キドックス保護日:2021/2/9
基本的には大人しく、しっかりと我を持っている仔ではありますが、大好きな散歩では子犬のようにはしゃぐお茶目な面も持ち合わせています。
そんなデイジーですが、保護当時は人から触ることはできませんでした。
多頭飼育崩壊の現場で暮らしていたため、人と触れ合い、優しく撫でてもらったことが無いまま成犬になったことで、未経験からくる不安や怖さと、威嚇すれば手を引っ込めてくれるという逃れられる経験ばかりを積んできてしまったようです。
行動や態度から、人から嫌なことをされて触られることが怖いとか嫌になったというわけではないと判断しています。
初めての人にも興味があり、人を選ばず自分から近づいていきます。
しかし、人の方から触ろうとすれば空噛みがしっかり出ます。
「触る、撫でる」ことを担当ハンドラーがトレーニング中です。
現在は首元、首回り、頭、横腹、背、など、顔回りと脚と尻尾以外は段々と触れるようになってきています。
コマンドは「オスワリ、フセ」、ケアは「ブラッシング、耳掃除、体拭き(撫でる程度)」ができるようになりました。
上記のお世話は関係性が築けてからでないと行うのが難しい部分ではありますが、デイジーの様子や気持ちを理解し、じっくりと時間を掛けて向き合うことができれば、徐々にできるようになっていきます。
「リードを付ける外す、散歩、外トイレ、食事、ハウスに入れる出す」という、一緒に暮らす上での必要な最低限のお世話は問題なくすることができます。
(ただしデイジーとの関係性ができるまでは、リードの付け外しに関しては、狭い空間〈ハウス内など〉や首輪を動かす動作をすると空噛みが出る可能性があります)
運動量は適度にあり、散歩は大好きです。散歩が嬉しくて始めは興奮による引きがありますが、事前に庭などで走って発散することで緩和することができます。
外での刺激を過度に怖がる様子はありません。毎日の散歩やトレーニングを通してのコミュニケーションを楽しみにしており、一緒に走ってあげるととても喜びます。
食べ物については、ご飯を食べたり食べなかったりと、ムラがあります。
オヤツや缶詰は好んで食べますが、緊張や警戒の度合いが強いと食べられないことがあります。
食べ物で怒ったり、威嚇することはありませんが、ハウス内など狭い空間に手を出し入れする際に空噛みが出る可能性があるので注意が必要です。
他犬とは上手に距離感を取り、関わることが出来ます。他犬と遊ぶ様子はあまり見られませんが、相手が誘ってくると遊ぶことがあります。
トイレは完全外派。
ハウスが安心できる寝床になっており、夜、留守番も大丈夫です。
Point
触る時は触る場所ややり方に特に配慮が必要
人への興味から尾を振り、初めて会う人にでも楽しそうに自分から近づいてきますが、人から触ってはいけません。噛まれる可能性があります。
※キドックススタッフからの触り方の注意点、やり方のレクチャーが必要です。
近づいてきた時、こちらから触ろうとせずに、デイジーに匂い嗅がせてあげるのは大丈夫です。
ご飯については、食べないからといって都度オヤツを後付けでトッピングをすると、ご飯を食べなければ美味しいものが出てくると勘違いしてしまいますので、注意が必要です。
掃除機やほうきが動いているのが苦手で、近くで作業すると吠え掛かります。ただ、デイジーをハウスに入れた状態で行えば問題ありません。ハウスにタオルなどを被せて目隠ししてあげると、デイジーも多少安心することができます。
Medical
体調は良好。主な疾病も特に見つからず健康。
●疾病:なし
●経過観察情報:なし
●処置済み医療
・避妊手術
・フィラリア予防薬
・ノミダニ駆除薬
・狂犬病ワクチン接種(年一回)
・混合ワクチン接種(年一回)
Matching
じっくり時間をかけて信頼関係を築けるご家族に向いています
元気で明るく、「触る撫でる」こと以外についてはとてもいい犬ですが、
経験不足から、他犬と同じように触れ合う・気兼ねなく「ケア」をすることが出来る犬ではありません。
トレーニングは段階を踏みながら、本当に少しずつ少しずつ触れる範囲を広げていっています。
家族として迎える場合、「リードを付ける外す、散歩、外トイレ、食事、ハウスに入れる出す、ハウスで寝る」という必要最低限のお世話のみを最初はしていただきます。
必要なお世話を通して関係作りを始めて、家族とデイジーがお互いに慣れてきてから「触る」練習を少しずつ復習していくことが必要な犬です。
このような特徴のある犬のため、小さいお子様のいるご家族は向いていません。
また、散歩時に走って発散する必要がある為、高齢者だけのご家族にも向いていないかもしれません。
現段階でも一緒に生活するのに必要な最低限のお世話に問題は無く、家族にも犬にもストレス無く暮らすことはできます。
また「触る、撫でる」ができなくても、デイジー自身は全く気にしていません。
ただ、人に興味関心は十分にあり、人とコミュニケーションを取ることが大好きな犬なのであること、それとともにいつか動物病院に診てもらう時のこと、デイジーの健康維持のためのケアをできるようにしていくことが必要だと考えています。
時間を掛けて本当に少しずつですが「段階を踏んだ信頼関係作り」ができる、続けていけるというご家族にこそ向いている犬です。