1ページで分かるキドックス
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に、
自分らしくいられる
居場所を通じて
未来を拓く

捨てられた犬や、生きづらさを感じる子ども若者に共通するのは、自分らしく過ごせる安心できる居場所が見つけられていないことです。そんな両者が、お互いに関係を築き認め合うことで居場所が生まれ、支え合いながら成長することでお互いの可能性を発揮し未来を拓いていく。そんな思いを大切にしてキドックスは活動しています。

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キドックスが
目指す社会

人がその人らしく、
動物がその仔らしく、
本来持つ可能性を発揮し、
心身豊かに生きられる社会

引きこもりや不登校などの背景には、孤立や貧困、虐待、障害などの社会問題が隠れています。さらに問題が深くなると、自殺や犯罪などの大きな社会問題へと発展する可能性もあり、人の福祉的課題が大きくなるとそこで共に暮らしている犬猫などのペットも問題に巻き込まれていき、動物の遺棄や虐待などが起こっていきます。
社会がよりよくなるためには、人も動物も孤立せず、誰もが自分らしく豊かに生きられる環境が必要です。
キドックスは、そんな現状をつながりの力で打破し、誰もが可能性を発揮し、心身豊かに生きられる社会を目指しています。

ビジョン・ミッションを詳しく見る

声なき声が
助けを求めている

子ども若者の社会的孤立に代表されるのが引きこもりや不登校です。これらは自己責任と言われることが多いですが、その背景にはいじめなどの人間関係や貧困や虐待の連鎖など、選択の余地が無い様々な社会課題が存在しています。
人に捨てられて殺処分対象となる犬たちも、自分では選択できない運命の末に命を奪われてしまいます。
両者に共通するのは、自分たちではどうしようもできず、声なき声で助けを求めていることです。

  1. CASE 1

    安心できる居場所を
    探す子ども若者たち

    居場所とは、「自分がここにいてもいいんだ」と安心できる場所や、「自分が必要とされている」と感じられる場所のことだと私たちは思っています。
    しかし、これまで孤立を感じ対人不安が強い子ども若者たちは、簡単に他人に心を許したり相談したりできないため、自分にとっての居場所を見つけられずに社会からますます孤立していきます。

    義務教育では5人に1人が不登校、もしくは予備軍
    義務教育では5人に1人が不登校、もしくは予備軍
  2. CASE 2

    声を発せず、
    居場所を奪われる犬たち

    年々増えるペット飼育数。その背景で、無くならないペットの飼育放棄や虐待や野犬猫繁殖。彼らは声を発すこともなく、ある日突然日常を奪われ、居場所を失います。人間との関わりの中で怖い思いをした子達は、怯えたりパニックになったりとさらに関わり方が難しくなり、孤立を深めていきます。

    日常を奪われた後も不安から孤立を深める犬たち
    日常を奪われた後も不安から孤立を深める犬たち

犬と人、
支え合うための活動

いろいろな理由から居場所を失った子ども若者や犬たち。
犬は人に認められ愛されることを求め、子ども若者は自分を必要としてくれる誰かを求めています。
キドックスは、捨て犬たちが新たな家庭を見つけるための活動を行うとともに、シェルターで犬が人への信頼を回復していく心と体のケアの過程を、居場所を求める子ども若者たちが担うことで、彼らが共に支え合いながら成長できる機会をつくる活動をしています。

関係性の力で犬と人の未来を作る
  • ご家庭の犬のケアをする

    愛犬向け
    サービス

  • 犬と里親さん出会いの場

    キドックスカフェ

  • 捨て犬たちのセーフティネット

    ドッグシェルター

  • 犬のお世話で人も元気に

    子ども若者の支援

  • 伝える・広める

    出張授業・教育

  • 捨て犬に
    新たな家族を見つける

    里親紹介

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ある若者と
保護犬のストーリー

  • 学校のいじめで不登校になった。
    自分の居場所が見つからない

    もともと穏やかでおとなしい性格だったHさん。仲が良かった友人がいじめに遭い、優しい性格から支えていたところ、味方をするのかとHさんにいじめのターゲットが変わってしまった。
    相手に自分の意見を言えず、最初は耐えていたものの、徐々に学校へ行けなくなり家に閉じこもるように。家では犬を飼っていて、唯一、愛犬とふれあう時間だけが癒しだった。

  • 何かしたいと思った時に、自分にも行けそうな居場所があった

    家に閉じこもってから、最初は気持ちの落ち込みが大きかったHさん。しかし、自宅で心身を休めるうちに、徐々に何かしてみようかなという気持ちが沸いてきた。ただ、学校に行くのはまだ怖く感じ、何か今の自分にもできることを探してみた。
    「そうだ、保護犬のボランティア活動なんかやってみたい」そう思ったHさんはネットで保護犬のボランティア活動を検索したら、キドックスを見つける。 さっそく問い合わせをして、施設の見学や活動の説明を聞いてみた。
    「犬のお世話や散歩なら、自分にもできるかもしれない。」そう感じたHさんは、キドックスに通ってみることにした。

  • 最初は試行錯誤。担当犬との関わりで、自信がついてきた

    キドックスへ通い始めは犬との接し方や作業内容、ドッグトレーニングのことなど、教えてもらうことのほうが多く、試行錯誤だった。しかし、目の前のことにコツコツ取り組むうちに、作業の流れやルールにも大分慣れてきた。
    そんな時「そろそろ保護犬を担当してみようか」とスタッフに言われ、”ポチ”という保護犬を担当することになった。ポチは穏やかでおとなしいタイプの犬だが、どこか人を見る目が怯えていた。
    「あ、私に似ているな」Hさんはそんなことを感じた。Hさんだからこそ、ポチの気持ちに寄り添い、「大丈夫だよ」と安心させる言葉を何度も声をかけながら、ポチができることを徐々に増やしていくことができた。

  • 担当犬のためなら、がんばれる。

    ポチとHさんのペアでトレーニングを初めてから数か月。
    Hさんのお陰で自信がついてきたポチ。当初人を怯えるような目で見ていた様子は無くなり、Hさんの声掛けに自信たっぷりに「オスワリ」や「マテ」を披露する。ポチがHさんを見る目は信頼そのものだ。
    そんな時、ポチに里親希望者とのお見合いが入った。お見合いに同席したHさんは、スタッフと共に自信たっぷりに里親希望者のご家族にオスワリやマテを披露し、ポチの説明をする。ポチも、時折Hさんの顔を確認しながらも、初対面に怯えることなく里親希望者と挨拶することができた。
    その後、里親希望のお家へトライアルが無事に決まり、Hさんはポチを抱きしめて喜んだ。

  • 保護犬の再出発が自分の未来への希望に

    ポチは2週間のトライアルを経て、正式に里親譲渡が決まった。里親さんからのポチの家庭での様子の写真やメッセージを読みながら、Hさんは「幸せになって良かったね、ポチ」とても喜んでいた。
    ポチの次の担当犬のトレーニングを開始しながら、Hさんは自分もポチのように次のステップに進むことを考え始めていた。もっと犬の勉強がしたいと思っていたHさんは、ペットの専門学校に進学する目標を決めて、前に進み始めた。

代表上山の思い

私は小学校の頃にいじめに遭った経験から、「声を発せずに悩んでいる当事者」に共感するようになりました。小学校の時に図書館で読んだ「動物の殺処分」のこと「動物実験」のこと、声を発せない動物達の心の声にとても共感し、自分にも何かできることはないかと模索しました。
また、中学校の頃に友人が非行に走っていく様子を目の当たりにし、非行に陥る少年少女もさまざまな事情を抱え、声を発せずに心の声を非行という形で表現しているのではと考えるようなりました。
そんな人と動物に対する考えが交錯する中、高校生の頃に、アメリカで行われている少年院内で非行少年が捨て犬を保護譲渡し更生していく「プロジェクトプーチ」というプログラムを知り、「いつか日本でもこの活動を広げたい」とこの活動を志すようになりました。
私は、小学校の頃に思い描いた「声を発せずに悩んでいる当事者」の味方でいたい、声を代弁できる存在でいたいと思っています。「声を発せずに悩んでいる当事者」が、人の姿であったか、動物の姿であったか、の違いでしかありません。人も動物も、生き物であり、心があり、感情があります。
私たちキドックスはこれまでも、これからも、声なき声を持つ子ども若者や動物たちの味方でいたいと思っています。そして、人と動物の双方が、本来持っている可能性を発揮し、心身ともに豊かに生きれる社会をつくることが、キドックスが取り組むべきミッションであると考えています。

子ども若者と犬たちに
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