その他
【ご報告】帝京科学大学の学生による卒業研究発表会を開催しました

【ご報告】帝京科学大学の学生による卒業研究発表会を開催しました
こんにちは、キドックスの岡本です!
この度、帝京科学大学の学生さんが卒業研究の一環として、キドックスを調査対象に研究に取り組んでくれました。先日、その研究結果をキドックスにて発表していただく貴重な機会をいただきましたので、皆様にもご報告させていただきます~!
具体的には、以下の項目が譲渡(保護期間)にどのような影響を与えるのかを解析していただきました。
・疾病の有無
・保護時の年齢
・保護理由
・体重
●調査結果
詳細なデータ分析の結果、上記のすべての項目において、譲渡との間に統計的な有意差は見られませんでした。この結果から、キドックスにおける保護期間の長さが、今回調査した基礎データに直接的な影響を与えているとは言えないことが示唆されました。
つまり、病気があっても、高齢でも、野犬であっても、大型犬であっても、キドックスでは保護から譲渡までの期間に大きな差が見られないということです。
●キドックスの見解
今回の興味深い研究結果を受け、キドックスでは以下の点がその理由として考えられるのではないかと考えています。
・保護犬トレーニングの成果:
キドックスでは、保護した犬たちと一緒に、それぞれの個性や課題に合わせたトレーニングを行っています。このトレーニングを通して、犬たちの心身の状態が改善し、基礎データによる差異が小さくなっている可能性があります。
・キドックスカフェの役割:
キドックスカフェは、里親希望者の方々が保護犬と直接触れ合うことができる場です。ここでは、台帳上の情報だけでなく、実際に触れ合うことで、それぞれの犬の個性や魅力、相性を体験として感じていただくことができます。この体験が、基礎情報以上に譲渡の決定に影響を与えている可能性があります。
・丁寧なマッチングプロセス:
キドックスでは、お見合い、トライアル期間を経て、譲渡へと進むプロセスを大切にしています。この過程で、私たちは里親希望者の方々と密にコミュニケーションを取り、保護犬との生活で起こりうる困難や課題についても、共に乗り越えていく姿勢を重視しています。このような丁寧なプロセスが、基礎データによる影響を相対的に小さくしているのかもしれません。
以上が、調査に関する報告です!
こうやってキドックスの活動の意義や意味が調査を通して明らかになっていくことは私たちにとって、とてもありがたいことです。研究者や学生の皆さんでキドックスってどうなの?と面白がって調査をしてくれる人がいれば是非お声がけいただけると喜びます^^
最後に、貴重な時間と労力を費やし、キドックスの活動に新たな視点を与えてくれた帝京科学大学の学生さんには感謝しかありません。本当にありがとうございました!