お知らせ
【講演】東洋大学にて講演&事例検討ワークの授業を行いました
【講演】東洋大学にて講演&事例検討ワークの授業を行いました
こんにちは!キドックスの上山です。
先日、東洋大学福祉社会デザイン学部社会福祉学科の社会福祉学専門演習という授業にて、キドックスの活動の講演と事例検討ワークを約30名の学生のみなさんに行いました。
以下、学生さんからいただいた感想の一部をご紹介します。
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●人のためだけではなく、犬のためにもなるように。これには、どちらも必要で欠かせない存在というのが素敵な支援だと思いました。 事例でもありましたが、この担当している犬のためにという気持ちは行動する1番の原動力になったのではないでしょうか。自分単位ではなく、大切な存在を思い浮かべると行動に移せることも多いと思います。 人と犬がお互いがそういう存在になり、他人ともそういう関係を築くことができるという感覚を得ることは生きていく上で大きな指針になると思いました。
● 保護犬と若者が似た境遇を持っているからこそお互いを思いやり理解し合えて、共に成長できるという仕組みが思いつくようでなかなか結びつけるのは難しい組み合わせだと感じました。また、特に自分たちのキャパシティを考えながら若者と保護犬を支援・マッチしているというお話しに感銘を受けました。何でも受け入れるのではなく、本当に相手を思いやるからこその適切な判断だと感じました。
●若者が支援される側から支援する側へ向かうことは、引きこもりの若者が自己肯定感を高められたり、活動的になったりと精神的にも体力的にも成長できる様子を表していて素敵だなと思いました。しかし、良い面だけではなく、活動によって生じる問題もあると知り、全てのことは表裏一体であることを学びました。したがって、上手くいっている面だけを見るのではなく、起こり得る問題も視野に入れながらそこに必要なサポートについても考える重要性を感じました。
●人間の支援のために動物を利用するのではなく、人間も動物も同時に支援するという方針がとても良いと思った。この方針が両方に良い効果をもたらすか悪い効果をもたらすかは紙一重ということなので、人間と犬を適切なペアでマッチングすることはとても重要なことだと感じた。施設にカフェやドッグラン、トリミングサロンも併設されているというところが、保護していた犬が里親のもとへ行ったあとも訪れることができるので、アフターケアもできるし、地域住民と交流できる機会にもなって良いと思った。
● 「若者に犬を与えるだけではダメ」という言葉がすごく印象的でした。動物介在活動を思い浮かべると、人に対して犬を介在させ、精神の安定、癒し、自己肯定感を高めるといった効果があるのかなど、人に焦点をあて考えがちであったが、犬にとってはどのようなメリットがあるのか、犬も幸せになり成長できる支援・プログラムを考えることの重要性を実感しました。人に対する支援、犬に対する支援、双方向の支援を考え、人と犬が共存しあい、成長できる居場所が、孤立を防ぎ、自立することにつながると感じました。
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素敵な感想やコメントをありがとうございました!
ソーシャルワーカーの卵として勉強中の学生さんに、これから直面するであろう人と動物の福祉の課題についてや、逆にそれらが秘めている可能性について、お伝えできる機会が私としては大変ありがたく、
社会福祉士として社会に出る際にはぜひこの授業で学んだことを現場で活かしていただけたら嬉しいです!
S先生、学生のみなさん、貴重な機会をありがとうございました!!